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「酸素」の問題については、酸素が安全であるという宣言ではありません。この点は既にこの問題を取り扱う時点でお話してあるはずで、古くから「酸素毒」という言葉があり、生命にとって酸素が必要であるにもかかわらず、その結果が毒性を高める結果となることは極めて大きな矛盾です。したがって、毒性を研究する研究者は多いですが、その効用を研究する研究者は極めて少ないことが特徴で、その意味では研究の甲斐がある領域です。
これまで何度もお話してありますように、高濃度といいましても、100%の酸素濃度では「酸素毒」の危険性がありますが、60%以下であればこの危険性はありません。このことは常識的に取り扱われますので問題ないと思います。
高圧酸素ボンベから直接吸入する方法では100%の酸素濃度を吸入することになりますが、ビーゴの酸素発生器では最大発生量が5/minですから、通常の呼吸で空気と攪拌されますから、肺胞内の酸素濃度は最大でも40%以下です。その他の市販されている酸素発生器でも、多分これを越える発生量のものはないはずです。したがって、このような方法での高濃度酸素の吸入では「酸素毒」に関する心配は要りません。
ただ高圧で用いるとか、直接発生器から発生酸素だけを吸入するようなことをすればこの危険性が高まります。

酸素と活性酸素との問題は我々の生命体が誕生したときから持ち合わせている機構です。最近になって発現したものではありません。酸素が生命エネルギーを生む時に、同時に活性酸素の発生が起きます。ところがこれには意味があって、この活性酸素のおかげで最近や有毒物質を取り除く働きが出来、全く不必要なものではありません。
しかし、何らかの不均衡で、活性酸素が多くなると、スーパーオキシディスムダーゼ(SOD)、カタラーゼ(CT)の抗酸化物の働きが起き、これらを分解してしまします。このようなバランスは常にとられている働きで、バランスがとられていれば極めて安定してしまいます。
ところが活性酸素だけの問題として取り上げますと、動物と植物の寿命の違い、動物種における寿命の違い、遺伝子への傷害などが報告され、大きな不安を掻き立てて、活性酸素そのものが悪玉扱いとなっているのが現状です。
高濃度酸素を吸入すると、当然活性酸素が多くなることは誰でも予測できます。しかし、本当に多くなっているかどうかは測定してみなければわかりません。老化制御研究所で尿中の8−OHdG(活性酸素が核に損傷を与えたときに出現する物質)を測定してみましたが、その結果には変化はありませんでした。

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